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情報誌「ひこうせん未来」

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           編集後記

 

 北海道にあるグループホームで、知的障害のある入居者が施設内で結婚等を望んだ場合に不妊処置を提案して、数組のカップルが応じていたことが報じられていました。
 報道によれば、このグループホームでは20年以上前から、行われていたということで、このグループホームを運営している法人の理事長は「子育てについては障害者に選択してもらう。子どもがほしいなら協力はするが、うちの法人では経験値がないので子育てのサービスは提供できない」と伝えているそうです。
 限られた情報量の報道だけでは、表面的な部分しか見えてはこないとは思いますが、この報道に触れたとき、相模原障害者施設殺傷事件のことが思い浮かんできて、事件当時と同じでとても嫌な感情が広がりました。

 共生社会、差別禁止、合理的配慮などいろいろなものがありますが、人の気持ちの奥底にあるものにどれくらい辿り着いているのか、自分のことを含めて考えさせられました。
 次第に、「さべつ」が表れづらくなって、見えづらくなって、でも障害のある人たちの生活に負の影響を与え続けている、こんな構図になっていってはないでしょうか。                                  (た)

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