つくるをつなげる 雑貨店
雑貨&カフェ リマポエポエ
店主:髙橋 夕佳
私は2021年4月から、門司柳町商店街の一角で雑貨店「lima poepoe(リマポエポエ)」を営んでいます。
お店では、全国の福祉事業所の中から、店主がお伺いしてセレクトした、いわゆる福祉雑貨(福祉事業所で障害者が作製した雑貨)をお取り扱いさせて頂いています。
ただ、大きく「障害者が作った」とは掲げていませんし、ただの雑貨店だと思われているお客様も多いと思います。
子どもの頃から障害者や彼らの世界が好き、というよりは健常者と言われる自分自身との間に大きな違いを感じていませんでした。
一旦養護学校(現在の特別支援学校)の教員になるために大学進学しましたが、一身上の都合により退学、その後准看護師となり病院や施設で勤務したり、ボランティアを通じて障害者やご家族、つまり当事者と関わりを続けてきました。
そこで当事者の想いや周囲との関係についてお話を聴いたりケアをしながら、ずっと「当事者が少しでも毎日の生活や将来に希望を持てるようになるためにはどうしたらいいのか」「私に出来る方法は何なのか」について考え続けてきました。
その結果、多くの当事者は出来るだけご自分たちが住んでいる地域で、周囲の人に障害者自身のことを知って、受け入れて貰いたい、普通に生活していきたいと思われていると感じました。
それでまずは、これまで「福祉」や「障害者」と関わったことがない方にも関心を持って頂きたいと思ったのです。
障害者について知らなかった方や、障害者のことを特別視せず受け入れたり、関わろうとする人を繋げたり拡げたりすることは、私にも出来るかもしれないと思いました。
そこで私は、少しでも色んな方に障害者や事業所のことを知って頂くための、そのツールとして雑貨・・彼らの製作したグッズを選びました。
これまで多くの事業所やイベントで彼らの作品を観たり、見学に伺って気付いたことがあります。
それは、素敵で通りかかる人が思わず手に取って笑顔になるようなグッズを作られている事業所は、支援者と利用者さんの関係が良好で、こちらまで楽しくなるような場所である、ということです。
支援者は「売れる何かを作ろう」と考えているのではなくて、日々の細やかな支援の結果出来上がった作品が、その想いの結晶が、色んな方の心を惹きつけるのだということです。
昨年の夏には北九州の「桑の実工房」さんの展示会を門司の店舗で開催させて頂き、大盛況でた。
その「桑の実工房」さんと共催で開催した佐賀の障害福祉サービス事業所「PICFA(ピクファ)」の原田施設長の講演会『障害者施設でアートを仕事にする』も100名近いご参加を頂き、大変熱気のある会となりました。
障害のある方とない方が楽しく自然に交流するために、これまでの方法とは少し違ったやり方で、お店以外にも色んなことを企画・実行していきたいとえています。
2月22日にはお店の近くに「リマポエ工房」を開きます。
私たちはこれまでなかった方法で、障害者とモノづくりを始めます。
そこをまた、地域の方々、地元企業や法人の方にご利用頂いて「直接、支援者となるのはなかな難しい」「どんな風に協力したらいいか分からない」という方にも、関わって頂きたい、と思います。
まずは、より色んな立場の方にお店のこと、私のことを知って頂いて関わって頂けると嬉しいです。日々の支援のこと、モノづくりのこと、楽しいこと、辛い
こと、お話しに来て下さい。
その結果、私には出来ることは少ないかもしれないけど、一緒に方法を考えたり、どなたかにお繋ぎできるかも知れません。そのために、また私自身が色んな方と繋がっていきます。
どうぞ、「lima poepoe」と関わって下さい、よろしくお願いいたします。
「lima poepoe(リマポエポエ)」
ハワイの言葉で、「皆で手をつないで
大きな輪をつくる」という意味。
〒800-0025
門司区柳町1-4-15-1F
TEL 090-7537-4711
営業時間 10:00~18:00
定休日 月+不定休
㏋ https://limapoepoe.shop
店主:髙橋 夕佳