「合理的配慮への取り組み」について
株式会社 井筒屋 営業政策室
営業企画グループ 営業企画担当
祝迫 五輪子
◆企業の「合理的配慮」への取り組みを、前号に引き続き紹介いたします。
【井筒屋 小倉店】
井筒屋は、全てのお客様により快適に気持ち良くお買い物をしていただく為の取り組みをしています。今年は特に経営
方針として「お客様が百貨店に何を望んでいるかを把握し具体的に実現すること」が挙げられています。
それでは今回、本店における代表的な取り組みをご紹介させていただきます。
①本店では、サービス介助士が3名ご案内担当(正面玄関インフォメーションに待機)に所属しており、事前にお電
話をいただき、お客様からのご要望に合わせて、店内でのお買い物に付き添い、お手伝いをしております。
また、筆談ボードも正面インフォメーションにご用意して、お客様との会話時に利用しております。
②車いすの貸し出しはインフォメーションで随時行っており、車でお越しのお客様には車いす専用の駐車場のご案内
や新館駐車場に渡る際の段差をなくすなど少しでも快適にお買い物ができるようにしております。
③新館駐車場に車を停めて本館でお買い物をされるお客様へ地下からスムーズに行けるようにリフトを設置し、係員がご案内しております。
また、リフトを降りて、本館地下1階からタクシーが乗れるように、本館地下1階にタクシー直通電話を設置しております。
④車いすでご利用できるトイレが本館で3か所(1階、4階、6階)、新館では1階から8階までに全個所設置しており、また簡易ベッドを設置しているトイレも本館に2か所(1階、6階)あります。
まだまだ、これでは足りていないとは思いますが、販売員に認知させ、ご案内を徹底してまいります。
⑤トイレの洗面所には、杖をかけられる杖ホルダーを設置し、杖をついたお客様が杖を置き、両手が
使えるようにもしております。
⑥エレベーターを呼ぶ操作ボタンの位置も車いすに乗っていても押せるようにボタンの位置を見直しました。また、以前、お客様からのご要望で、新館駐車場待合室のテレビに字幕をつけて欲しいとのご要望にお応えいたしました。
今後の取り組みとしては、全従業員が障害のある方々に対して合理的配慮を認識して私たち従業員からお声かけ出来るように定期的に研修を行うことが必要であると同時に、さらに手話ができる人材の育成が必要不可欠と考えております。
そして、障害のあるお客様も、気軽にご来店でき、楽しくお買物が出来る環境・施設、接客サービ
スの更なる充実を目指し、井筒屋に行って良かった、楽しかったと言っていただける店にしていきたいと
考えております。