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情報誌「ひこうせん未来」

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編集後記 

 オリンピック、パラリンピック大会の開催地が東京に決定されてから、日本では国をあげて、様々な取り組みを行っています。そしてこの取り組みの中に「心のバリアフリーの推進」というものがあります。
 内閣府のホームページによると心のバリアフリーとは「様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり、支え合うこと」と明記されており、体現するためのポイントが3点あります。このポイントは簡単に言うと、障害の有無に関わらず、世界には多様な人々がいて、それぞれ抱えている悩みは違うので、差別をせず、お互いが支えあっていくことが大切、といったものです。
 国はこの考えを広めていくために、学校や職場等で使える教材用のアニメーションをいくつか作成しているというので、私も視聴してみました。
 すると、入門教材ということもあってか、車いすの人や目の不自由な人など、身体障害のある人がほとんどだったため、少しがっかりしました。心のバリアフリーの文言に「心身の特性」と入れているにも関わらず、知的・発達・精神障害の人にはあまり触れていないからです。

 確かに、パラリンピックに直接関係のある人となると身体障害の方になるし、困りごとが目に見えて分かりやすいから動画を作りやすいという理由もあるのかもしれませんが、学校教育や職場でも使用するのであればそれぞれの障害特性を簡単に説明するような動画が1つずつあっても良いのでは、と思ってしまいます。
 近年日本もインクルーシブ教育の推進や障害者雇用の義務化などを行っています。なので、オリンピック・パラリンピックという、この大きなイベントを機会に、皆の意識を変えていくような取り組みが1つでも増えたらいいな、と思います。  

(メイ)

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