消防防災フェスタ北九州2019に参加しました
北九州市身体障害者福祉協会
森 聖子
北九州市障害者差別解消支援地域協議会(以下「協議会」)で障害のある人への差別解消についての良い啓発方法はないかと思案していた時に、消防防災フェスタ北九州2019が令和元年12月22日(日)に開催されることを聞きました。
障害のある人もない人も共に生きる社会や、障害のある人の生活や災害時の共助について広く知ってもらえる良い機会だと捉え、さっそく協議会の委員の皆さんで話をしていただき参加することになりました。
障害福祉団体連絡協議会も市の障害福祉企画課とともに事務局として、どんな内容が良いのかを詰めていきました。
[対象は子どもたち]
私たちが参加するのは26団体が出展している防災体験コーナーの1ブース。興味を持ってもらうには何が良いのだろう?対象年齢も幼児から中学生くらいまで、難しすぎてはダメだね…詰める前に行き詰ります。
北九州市が作ったヘルプカードや災害時障害者サポートマニュアルも知ってもらいたい。ブースに興味を持ってもらえるには、何か目を引くものも大事…。
「人権の約束事運動」のP R をしているモモマルくんに飴玉を配ってもらって、ブースの中へ誘導してもらおう!あまり多くのことを詰め込みすぎず、簡単なクイズを解いてもらったらどうだろう。障害のある人についてのマークは、子どもでも見たことがあるかも。ご家族も一緒にクイズに答えてもらい参加賞を配ろう。いろいろな意見を形にしていきました。
[いろいろなものを持ち寄って]
協議会の皆さんにもノベルティグッズのご提供をお願いし、熱い気持ちが沢山集まりました。子どもの安全も守れるように、鈴の付いた猫の反射板(リフレクター)も購入しました。
聴覚障害者のための来客を光でお知らせする回転呼出灯パトライトや、視覚障害者用の非常時の風船式白杖、また牽引式車いす補助装置なども関係機関からお借りして、ブースが完成しました。
[ブースの中は大盛況]
当日は雨。天気が悪かったのが、逆に幸いしたのか、オープン前から開場を待つ人で長蛇の列ができていました。もちろんお目当ては、イベントや体験。でも、せっかくのこの機会を逃したくない!モモマルくんと協議会と市と障団連が一丸となってブースを盛り上げます。
「このマーク知ってる!」「点字習ったよ」かわいい声が飛び交い、私たちの狙い以上に人が押し寄せて、準備していたノベルティグッズや鈴の付いた猫の反射板も午後2時過ぎには全部なくなってしまいました。
フェスタの来場者はなんと15000人。協議会のブースには約1300人の方に来ていただき資料等を配布しました。
障害福祉関連のイベントとは全く違う場所での啓発でしたが、手応えを感じた出展となりました。