◆竹ちゃんの一言◆
‟地域福祉”
信号待ちをしている時、車の中から信号待ちをしている視覚障
害者を見かけました。
見ていると、視覚障害者は耳を車道の方に傾け車の走る音を聞いているみたいでした。
そのうち、白杖を上にあげだしたのです。
視覚障害者は、お手伝いが必要な時は白杖を上へあげると聞いています。
その信号は視覚障害者用の音響信号ではないため、信号が青色に変わったことがわからず、お手伝いが必要なのかなと思いました。
白杖を斜め上まであげると斜めで止めてしまったのです。
その白杖すれすれに車が走っていくので、私は車の屋根がぶつからないかとひやひやしていました。
信号が青に変わったのに渡ろうとしません、反対側で信号待ちをしていた青年が視覚障害者
に走り寄り何か声をかけています。
視覚障害者の手をひっぱって(本当は手を引っぱられると視覚障害者は怖いと言います。視覚
障害者に肩か肘を持ってもらい手引きという状態で誘導をしてもらうと安心だと聞きます)横
断歩道を反対側まで誘導してくれました。
その青年は、そのためにもう1回信号待ちをすることになりました。
地域でのお手伝い、心配りが障害のある人の生活を守ってくれる、あの青年のような人が地域で増えてくれることを願うばかりです。
「地域福祉」という言葉をよく耳にします。
地域の中で、特別な行為としてではなく普通に困っている人を助けてあげる行為、地域のみんなが子どもへ、年長者へ、障害のある人へ、思いやりの心を持って対応してくれたら、地域福祉という言葉もなくなると思います。
でも、あの視覚障害者は、なぜ、白杖を斜め上で止めたの?
誰か教えて!