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情報誌「ひこうせん未来」

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編集後記

「ボカロと福祉」

 

 みなさんは「ボーカロイド=ボカロ」ってご存じですか。
 70歳近くになる私は、最近まで知りませんでした。今や「ボカロ音楽」や「ボカロ小説」を楽しむ若者は、500万人とも900万人とも言われているそうです。
 「ボカロ音楽」をわかりやすく言うと「ボーカロイド」とは、ヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称です。
 メロディーと歌詞をパソコンに入力したり、サンプリングされた(本物ではなく人工的に作られた)人の声を元にした歌声を合成することができる音楽です。
 この技術を使えば譜面の読めない人でも、パソコンさえあれば、一人で音楽を作り、インターネットで世界に流すことができるのです。人気のボカロ音楽の再生回数は1億を超えるものもあります。その曲が多くの人に聞かれると、一夜にして大金持ちになるのです。

 一つの歌ができる時は、作詞家がいて、作曲家がいて、歌手がいて、レコーディングして、一つの曲が出来上がると思っていました。
 今やパソコンとソフトウェアがあれば、大金持ちになれる曲が作れるということです。時代は、変わってきています。
 障害者運動の手法も、以前は大きな大会などを開催する時に、国会議員を招き、会場の参加者の数の力を見せつける運動もありました。署名活動でも署名用紙をたくさん作成し、多くの方に署名を依頼したりしました。
 この「ボカロ」で福祉を考えてみたのですが、講演依頼が来た時に、講演テーマにあったソフトウェアから合う内容を選び、サンプリングされた声を選び、ズームで講師を派遣する。また、署名活動なども、自宅でITを活用し全国から署名を集めるなど若い人だと、そのような運動に変えていくのかなと思いました。  

(た)

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