障害のある人が買い物のしやすさを検証
~身近にあるセルフレジの使い方を体験~
北九州市では、“障害の有無に関係なく誰もが安心して暮らすことができる社会”の実現を目指し、障害のある人やその関係者、民間企業や行政等をメンバーとした協議会を設置しています。
昨年11月、協議会の取組の一環として、障害のある人が身近なセルフレジなどの使い方を体験するフィールドワークを行い、商業施設における合理的配慮について意見交換をしました。
実施にあたっては、北九州市と包括連携協定を結んでいるイオン株式会社様の関連企業であるイオン九州株式会社「イオン戸畑店」様にご協力いただきました。
【実施スケジュール】
(1)開催日 11月19日(水)・28日(金)
(2)体験者 車いすユーザー、視覚障害のある人、 知的障害のある人及びその保護者
~ セルフレジを体験してみて ~
体験後、参加された方からご意見や感想をいただきましたので、一部をご紹介します。
知的障害のある子の保護者
●レジの画面説明では理解できない質問が多く、店員さんや支援者に教えてもらうと助かる。
●利用度の高い店のセルフレジに慣れておくことや、写真などを使って前もって自宅で学習しておけば、スムーズに利用できる可能性はある。
●一方で、レジの表示などに変更があった場合には混乱するだろう。知的障害のある子にとってセルフレジは便利なのか疑問である。無人の店が増えるのは困る。
車いすユーザー
●セルフレジの操作パネルが高い位置にあり、手が届きにくく機械にも近づきにくいため、自分で操作することが難しい。
●フィールドワークでは店員さんにサポートしてもらったが、日常的に買い物をする際は、居合わせたお客さんの手を借りることもある。
●操作手順を覚えるのが大変なので、目につきやすい場所に操作方法の表示があると助かる。
“みんな”で考える合理的配慮
それぞれの立場から率直なご意見や感想をお聞きしました。今回のフィールドワークを通じて、障害特性によって、「セルフレジ」に対する見方は異なっていますが、共通しているのは、デジタル機器の導入が進んでも、支援の手は必要であるということです。
障害当事者や事業者、行政がそれぞれの立場から個別に合理的配慮を考えるのではなく、“みんな”で「合理的配慮とは何か」を考え、形にしていくことが最も重要です。
北九州市では今後も、様々な取組を通じ、適切な合理的配慮の普及に努めてまいります。


