編集後記
新年度になりました。
みなさんが、この号をご覧になるときには、新しい元号も公表されている事と思います。
どんな世の中になっていくのでしょうね。平和に穏やかにと願わずにはいられません。
さて、障害福祉分野でもIOTの活用が進んでいます。みなさん分身ロボットをご存知ですか?
昨年、東京赤坂の日本財団ビルに期間限定でオープンした分身ロボットの働くカフェ「DAWN」。
カフェ内では、遠隔操作で動くロボット「OriHime-D」が店員としてお客様の接客をしました。
ロボットを操作している方はパイロットと呼ばれています。パイロットは、寝たきりや難病などで外出することが困難な人達なのです。操作場所はその方々の居場所、埼玉、岐阜、島根などカフェのある東京以外の方も!遠隔操作でカフェ店員さん‼職場まで出勤することができなくても大丈夫!
私は、2017年の就労支援フォーラムで、OriHimeにお会いしたことがあります。パイロットは実際には県外にいて、その場に来ることができない障害のある方でした。遠隔操作で分身ロボットを動かし、研修会場の人たちとコミュニケーションをとる姿を見て、大きな可能性を感じましたよ。さまざまな理由で外出できない人たちが、ロボットを通じて働くことができますね。
就労の仕方に幅が広がります。周囲を見まわしたり、その場にいるように会話したりもできますので、働くだけではありません。身体的、精神的な理由で学校などに行けないことがあっても、分身を使う事で授業に参加することができるかもしれません。この分野はもっともっと進化していくのでしょう。
北九州でも、OriHime体験会が開催されたようです。
みなさんも機会があればOriHimeに会ってみてください。
(こ)