スクリーンリーダー用に表示内容を最適化

音声ブラウザ向けページ内リンク

本文へ進みます

サブコンテンツへ進みます

メインナビゲーションへ進みます

ページナビゲーションへ進みます

音声ブラウザ向けリンク終了

ここからメインナビゲーションです。

ここまでメインナビゲーションです。

ここからサブコンテンツです。

ここまでサブコンテンツです。

 北九州市障害福祉情報センター > ひこうせん未来 > 76号 > 

プロジェクト報告 くまもとにホワイトボードを贈るんだもん♪

情報誌

ここからページナビゲーションです。

ここまでページナビゲーションです。

ここから本文です。

◆プロジェクト報告 くまもとにホワイトボードを贈るんだもん♪

                           一般社団法人 生き方のデザイン研究所

                                      代表 遠山 昌子

携帯用のホワイトボード
携帯用のホワイトボード
製作作業をしている様子
製作作業をしている様子
ホワイトボードを寄贈している様子
ホワイトボードを寄贈している様子

  平成28年熊本地震発災直後、私たちは実家の熊本に帰省中の会員に連絡した。Hさんは聴覚障害がありメールを送ったが、すぐに返信がなく安否が確認できない。2日後「無事だが実家で被災、停電と断水」と知らせがありホッとした。必要な物資を送ろうにも物流が途絶え確実に届く保証はない。停電の中でのメールのやり取りは、気持ちの上でも限界を感じる。そんな中、障害があって現地に直行できないが何かしたい、できることはないか?と、別の会員から次々と問い合わせがあり、私たちにできることはないか?同時に考えることになった。思い出したのは東日本大震災の発災直後、私の前職、障害福祉ボランティア協会に初めに連絡してきたのは中学生の男子だった。二番目は知的障害の女性、三番目は腰痛を患う特別支援学校の先生だった。どの人も、直ぐに現地に行ける立場ではないが、何かしたい!と訴えられたことを鮮明に覚えている。人は誰もが、誰かのために役立ちたい、課題が大きければ大きいほど何かしなければと衝動に駆られるのだと思う。私たちができることを考えよう!まずは情報を集めることにした。医療ケアの必要な障害の重い子どもたちを支援する熊本のNPOに物資を送る活動に参加した。会員から支援金も寄せられるようになり、応援したい活動を選べるよう選択肢をいくつか用意し各自の思いを団体でまとめて寄付をした。これらの動きを知った県外の団体や企業から、私たちに思いを託したいと支援金や物資が届き始めた。そこで現地の様子を知らなければならないと決心し、5月4日・5日遅ればせながら熊本市内・阿蘇地方を訪ねることになった。被災した障害のある人たちの支援につながりたいとの思いであった。Hさんからも聴覚障害者の支援を!と依頼があり、いくつかの訪問先の一つに熊本県難聴者中途失聴者協会を選び、宮本会長を訪ねた。毎日避難所を回り「聞こえない人はいませんか?」「筆談のサポートはいりませんか?」と大きく書いたボードを持って呼びかける活動をしている。役所や避難所の責任者に確認すると「聴覚障害者はいない」と言われるが、巡回すると「困っていた」と手をあげる人がいるのだそう。見た目でわかりづらい障害だけにサポートが行き届いていない実態が明らかに。

 今、必要なものはなんですか?と率直に訪ねた。ホワイトボードが不足しているとのこと。

 とっさに、私の鞄に入れてきた携帯用のホワイトボードを見せると「あ~こういうのが欲しい」と言ってくださった。

このボードは、私たちの仲間が一つ一つ手作りしている。日頃から手作りホワイトボードで聴覚障害に理解のあるまちをデザインしよう!と夢を掲げ、活動している。会員のTさんは聴覚に障害があり、後ろの車から合図されても気づけず怒鳴られたり、緊急時の放送が聞こえず不安な思いをすることもしばしば。Tさんはミシンが得意でボードづくりのリーダー。Tさんの思いに共感する仲間もいる。すぐにプロジェクトを立ち上げ参加を呼びかけた。「くまもとにホワイトボードを贈るんだもん!」共感した会員や市民など2日間で延べ28人が50個を手作りした。視覚や上肢に障害のある人や私のように裁縫が苦手な人は包装係で参加。これを機会に初めてつながった人もいる。まさか自分ができる活動があると思ってなかった、支援に関われてうれしいという声も聞こえた。ホワイトボードを通して被災地とつながる、被災者とつながる、現地の支援者とつながる、私たちが、つながる!という思いをこめて5月13日、再び宮本会長を訪ねた。ホワイトボードを寄贈し、地元の難聴者のみなさんと避難所訪問活動に参加させていただいた。

 私たちができることは何か?大きなことはできない。でも、何もできないわけではない。

 被災地とつながることで、避難所では、筆談でプライバシーが守られる、近隣を気にせず筆談でおしゃべりができる、子どもの遊び道具になるなど、聴覚障害者への情報保障に限らない用途があることを教えられた。

 私たちは「ともに」というインクルーシブデザインの思考を大切に、これからも障害のある人とともに、当事者とともに、活動を続けていきたい。       

 プロジェクトにご参加いただいた皆さま、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。      

ここまで本文です。

印刷用のページを表示する

ここからサブコンテンツです。

ここまでサブコンテンツです。